幼馴染の結婚を気に堕ち始める男

パチンコ代を稼ぐためにとんでもない事を行っている男がいました。

 

その男は40歳で独身、見た目は小太りで頭は禿げており、典型的な駄目中年といった感じです。

 

元々は有名企業に勤めていたのですが、彼が25歳の時に3つ年上の幼馴染の女性が結婚したのを機に堕落し始めます。

 

彼にとって幼馴染の女性は恋愛対象であり、子供の頃から将来の奥さんにしようと決意していました。

 

ですが彼女には彼以外にも同級生の幼馴染がおり、その男性と結婚して後に子供が3人産まれて幸せな家庭を作ります。

 

彼女から結婚すると聞いた彼は、それまでプロポーズした後の結婚資金として1000万を貯めていました。

 

仕事は残業だらけでストレスも溜まるけど、彼女との結婚の為だと思い無駄使いもせずに貯金をし続けていました。

 

ですが、彼の唯一の心の支えであった彼女を失ってしまい、彼は一気に無気力になります。

 

そして今まで全く興味の無かったギャンブルに手を付けはじめ、競馬・競艇・オートレースに夢中になって行きました。

 

これまでの1000万の貯金も持っている意味がないと感じ始めた彼は湯水のごとく、週末のの休みになると通い始める事となります。

パチンコとの出会いと借金

そんな彼が遂にパチンコと出会います。

 

最早これは運命の出会いとも言うべきもので、あっという間に彼はパチンコに夢中になって毎日のように通うようになりました。

 

仕事の昼休みにはパチンコ雑誌を片手に攻略に勤しみ、アフター5は残業を断ってパチンコ店へと向かいます。

 

こんな生活が約10年続いて彼は30代半ばになっていました。そして30歳を機に退職してパチプロとして飯を食っていく覚悟を決めます。

 

会社からの退職金と貯金の残りがまだまだ余裕があったので、彼は朝から晩までパチンコ三昧で楽しい人生を送っていました。

 

買った日にはそのまま風俗店へと向かい性欲を満たし、その後は居酒屋でビール飲み放題で楽しく酔っていました。

 

ですが負けた日には不機嫌になって、台にパンチしたり蹴りを入れたりとムチャクチャな事をやっていました。出入り禁止になった店も数知れず。

 

そんな彼はいつしか見た目は小太りになって、頭もどんどん髪が抜けてハゲ始めてきていました。20代の頃のイケメンな姿は見る影もありません。

 

こうして彼は気ままに毎日を過ごしていたのですが、37歳になった辺りから全く勝てなくなっていました。毎日のように負け続け、貯金もかなり減っていました。

 

そしてアパートの賃貸料も滞納しがちになった頃、彼は闇金に手を出してしまいます。

 

それ以前にサラ金にも手を出していたのですが、貸付上限まで達していたために借り入れが出来なくなっていました。

 

闇金から借りてきた金もあっさりと無くなってしまい、貯金もほぼ底を尽きてしまいました。コレで彼の人生は何も希望が無くなってしまいます。

 

ですが彼は何としても金を作る必要があり、ある日のニュースを見ていた時にとんでもない事を思いつくことになります。

金を稼ぐ唯一の方法は?

彼が思いついたのはニュースで見た自動車事故の保険金詐欺でした。

 

よくある「当たり屋」なんですが、彼にとっては天から降って沸いたような神様からのお告げの様に感じていた事でしょう。

 

こうして39歳を迎えた彼は当たり屋として高級車に乗っている年配者を狙って活動を続けます。

 

物陰に潜み、ターゲットの車が低速で通過する直前に道路に飛び出して足をぶつけます。そこで慌てる運転者を相手に脅し始めます。

 

高級車に乗っている人たちは示談交渉ですむならと彼に金を渡して解決する道を迷わず選んでいました。

 

こうして彼はその金を闇金やサラ金の返済に充てずにパチンコにつぎ込み始めました。

 

「金がなくなったら、また当たり屋やればいいな」という考え方になり、金に困ると当たり屋をやり続けていきます。

 

そこで彼の住んでいる地域で当たり屋がいると噂になり、警察も巡回を強化して彼がマークされ始めました。

最後の時が訪れる

警察からもマークされるようになった彼は、離れた町で当たり屋を行う事にしました。

 

そこで目を付けたのがラブホテルから出てくるカップルです。ホテルの駐車場を見て高級車が出てくるのを狙って金をとるという算段でした。

 

待ち始める事約1時間、周囲は夜の暗闇でホテルの出口も暗くて見づらくなっていました。遂にターゲットの高級車が動き始めました。

 

どうやら乗っていたのは金持ちの大学生のような雰囲気です。彼はタイミングを見て車の前に飛び出します。

 

「これで大金ゲットだ」と彼は思っていたのでしょう。ですが車は減速をすることなくそのまま彼を轢いてしまいます。

 

何とカップルはキスをしながらホテルから車で出てきたので前を見ていなかったのです。何かを踏んだような気がしただけで、そのまま走り去って行きました。

 

彼はまさか自分がひき逃げされるとは思わずにいたので、急いで救急者を呼びました。もはや彼の意識は朦朧としていて内臓が潰されていたようです。

 

到着した救急車に乗せられて病院へ行く途中に彼はこれまでの経緯を正直に説明しました。最早彼には後悔だけしかなかったそうです。

 

少し離れた病院に搬送された時には彼は既に亡くなっていました。こうして彼の人生は終わりを迎えました。

 

幼馴染の結婚でショックを受けてパチンカスに堕落し、さらには他人に迷惑をかけて轢き逃げされるというロクでもない終わり方でした…。